活動報告

本日ここに愛知県立岡崎工科高等学校創立110周年記念式典を挙行するにあたり一言ご挨拶を申し上げます。
 創立110周年おめでとうございます。この記念式典に、お忙しい中わざわざご臨席をいただきましたご来賓の皆様に厚くお礼申し上げます。
在校生を一同に介して、清水校長先生はじめ教職員の皆様、同窓会、PTAの皆様の出席を得て、このように盛大な式典を開催できることに喜びと感謝を申し上げます。また、コロナ禍にあってこの式典を準備し、記念事業、記念誌発行等に取り組んでいただきました先生方、同窓会役員、PTA役員の皆様にはこの場を借りて厚くお礼申し上げます。
母校は、明治45年(1912年)私立愛知工芸学校に始まり、大正13年(1924年)服部太郎吉氏が私立岡崎工業学校として現在の地に引き継ぎ、昭和23年(1948年)愛知県立岡崎工業高等学校として充実・発展を遂げて参りました。そして、令和3年(2021年)4月に、岡崎工科高等学校へと校名変更がなされ、現在、全日制6学科と定時制機械科の編成となっています。こうして、110年もの長期にわたり2万8千人余の有意な人材を各界に輩出し地域社会に多大な貢献をして参りました。これまでの発展にご尽力をされた歴代の校長先生をはじめ、教職員、生徒、保護者、同窓会、地域の皆様のたゆまないご努力に、深く敬意を表し感謝を申し上げます。
今、予測困難な時代にあって、私たちは、人口減少や高齢化、グローバル化、地球環境等の諸問題に直面しています。また、新型コロナウィルス感染症や世界の情勢により一層の急激な変化が見込まれます。高等学校を取り巻く環境も、探求学習を主眼とした学習指導要領の改訂、高大接続改革により大きな転換期を迎えています。デジタル化や「SDGs未来都市・愛知」のものづくり産業に貢献できる人材育成を目標に、母校が新学科の編成や校名の変更がなされたのもその現れです。しかし、どのような時代がこようとも、生徒が十分な知識や技能を身につけ、自ら考え、コツコツと努力し主体的に、責任を持って社会に貢献していくという事は変わりません。それは、まさに岡工の建学の精神、校訓(誠実、勤勉、健康、実力主義)と校章桜の上に5角の星(仁、義、礼、智、信)にその原点があります。2代校長岩月定次先生は「設備ひとをつくらず、根性ひとをつくる。天下の岡工」と言って人づくりの教育を実践され、以来110年、この岡工の歴史と伝統がつくられてきました。それぞれの学科の特色を生かした学修や各種国家試験の成果、進路の保証、野球部、バレー部、卓球部、柔道部など部活動での実績、また、技能五輪全国大会への出場や110周年記念とした岡工祭、校門の石畳改修工事等それぞれの大きな財産を見ますと、私は、生徒の学びの原動力や教育の質保証の高さがここに証明されていると思います。
過去と未来は連鎖なり。私たちは、今、「誇り」と「自信」をもって次の世代、輝く未来に繋げていくことができると確信しています。みんなの力で、この地域になくてはならない学校として維持し充実発展させて行きたいと思います。
これからの母校のますますの発展を祈念いたします。

最後に、全国で活躍をされている同窓会会員の皆様の母校へのご支援を引き続きお願い申し上げますとともに、清水校長先生はじめ教職員の皆様並びに生徒の皆様、保護者の皆様のご健勝とますますのご活躍を祈念いたしまして挨拶と致します。
本日は、誠におめでとうございます。

                                 令和4年11月11日

                            愛知県立岡崎工科高等学校
                          創立110周年記念事業実行委員会 
                               委員長  永井量基